映画

2019年10月13日 (日)

ジョーカー(2019)

★★★★★★★★☆☆ 名作

 

凄く良い訳でもなく、逆に嫌な印象を受けた訳でもないんだけど、深い印象を受ける不思議な映画。これから爆発して何もかも崩壊させてしまうような、現代の格差社会のヤバさを例えている感じだった。夢を信じて生きてきた心優しい主人公が、社会に裏切られ、ジョーカーとして、悪として生まれ変わる。そして貧困に喘ぐ民衆が、ジョーカーのようにみなピエロのお面をつけて大暴れする。本当はこんな奴に共感しちゃいけないんだけど、何故か応援したくなるという、不思議な感触。悪を産み出すのは、悪に支配された社会なのでは...そう思ってしまう。ジョーカー役のホアキン・フェニックスは圧巻の演技。こりゃキネマ旬報、SCREEN、映画秘宝の3誌の「2019年ベスト10」入りはありそう。そして来年のアカデミー賞はこの作品が主役になるかも。
DCやマーベルをはじめ、この種のハリウッド・アクションはカメラが派手に動き過ぎて目が追い付けなくてウトウトしてしまうのだが、今回は最後までウトウトせず観れた。夜勤ウィーク明けの朝の鑑賞で、字幕版で観たのにね。ホントに不思議。それだけカメラ・ワークが安定していたのだろう。
兎にも角にも、不気味な一本。まだ観てない人は、急げ!

 

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帰れない二人

★★★★★★☆☆☆☆ 良作

 

時を越えたそれぞれの想い、時折出てくるロング・ショット、趙濤(チャオ・タオ)と廖凡(リャオ・ファン)の名演技が印象的。ただ、3つの時代を通して描かれたドラマは、前作『山河ノスタルジア』と同じなんだよねぇ...

 

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蜜蜂と遠雷

★★★★★★★★☆☆ 名作

 

実に完成度が高い作品。出演者がみな素晴らしい演技をしていた。新人の鈴鹿央士、映画初出演のブルゾンちえみは秀逸。今後もこの2人の演技をスクリーンで観てみたいものだ。編集も本当に上手かったし、本編で使われたクラシックの各演奏の質が高かった。撮影は、時折出てくるスローモーションや、ステージでのパフォーマンスは良かった...のだが、全体的にブレすぎた。この点は本当に惜しかった。石川慶監督の手腕の凄さを感じた作品である。

 

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空の青さを知る人よ

★★★★★☆☆☆☆☆ 凡作

 

兎にも角にも、作画が酷い。ストーリーは良い方なのに、演技は良かったのに、酷い作画で全て台無しにされた。前作『心が叫びたがってるんだ。』の作画も良い方じゃなかったのだが、素晴らしいストーリーと楽曲に圧倒された。だが今回は作画の悪さを帳消しにするような「凄味」が全く無かった。長井龍雪はストーリーと演技さえしっかりしておけばTVスペシャルを作る感覚でいけばいいと思っている。それはとんでもない間違いだ。今回は観る者がゼニを払う劇場版である。それに、東宝の配給で制作費が上積みされた筈だ。それなのに、この低クオリティ。期待していただけに、本当に悔しい思いである。
演技については、2役を務めた俳優・吉沢亮と「あおい」役の女優・若山詩音が素晴らしい。この2人なら声優としても通用できそう。本職声優の落合福嗣と種崎敦美もさすがの演技。松平健もいい味出てた。ただ吉岡里帆は微妙なところ。吉沢、若山、吉岡の3人はオーディションで選ばれたとか。大手芸能事務所のゴリ押しだけで決めない事は評価したい。と言うか、オーディションは普通にしなきゃ駄目。
終盤の「しんの」と「あおい」が空を飛ぶシーンを見て思った。これ、「翔んで埼玉」ならぬ「翔んで秩父市」なんて言われるのを密かに狙っているのかね。埼玉県秩父市を舞台にした映画だからな。だがワシに言わせれば「とんだ作画崩壊アニメ映画」だな、と。

 

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2019年9月29日 (日)

HELLO WORLD

★★★★☆☆☆☆☆☆ 駄作

 

作画はトップ・クラスだが、ストーリーは...恋愛モノとしては本当に中途半端で、SFモノとしては実に難解。何だか「ごった煮」の感じで、一般ウケできない作品。演技については、肝心の主人公・北村匠海と、肝心のヒロイン・浜辺美波がダメダメ。若手俳優・女優を起用したアニメ映画が立て続けにダメとなると、元アニメ・ファンの私としては、堪忍袋の緒が切れそうな気分。主要キャストだけでもオーディションできないのかねぇ...大傑作の『ソードアート・オンライン オーディナル・スケール』を手掛けた伊藤智彦監督だから大きな期待を抱いていたのだが...背伸びしすぎたせいなのか、東宝や大手芸能事務所のゴリ押しがあったせいなのか、空回りした感じ。本当に残念。

 

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アイネクライネナハトムジーク

★★★★★★☆☆☆☆ 良作

 

タイトルの元ネタとなっている「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は、大作曲家・モーツァルトが1787年に完成させたセレナードのひとつ。日本語に訳すと「ある小さな夜の曲」だとか。日本国内ではCMやゲームなどで頻繁に使われるだけでなく、1980年代を代表するロック・バンド「BOØWY」が引用したり、1990年代の名バンド「L⇔R」がタイトルをもじって「アイネ・クライネ・ナハト・ミュージック」を発表した事でも知られている。イントロを聴けば、ひょっとしたら、誰もが一度は聞き覚えがあるくらいの超有名な曲では?

 

ゆるい感じの個々のドラマから成り立つ、穏やかな群像劇。落ち着いたカメラ・ワークは良かった。それにしても、あのストリート・ミュージシャン、10年間ずっと仙台駅前で歌っているなんて、絶対にヘン。ずっとインディーズなのにどこで生活費を稼いでいるのかねぇ...

 

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ピータールー マンチェスターの悲劇.

★★★★★★☆☆☆☆ 良作

 

終盤まで少々ダルかっただが、個々のドラマが上手く描かれていた。そしてラストの暴動は...最近起きている香港のデモを思い起こさせる。国と事情とやり方は違っても、200年経っても、歴史はこんな悲劇を繰り返すんかねぇ...落ち着いたカメラ・ワークが印象的。

 

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風をつかまえた少年

★★★★★★★★☆☆ 名作

 

アフリカで最も貧しい国のマラウイのとある村で、飢餓による貧困で学費が払えず学校に通うことを断念した少年が、「学ぶ」ことを諦めきれずに図書館に通って一冊の本に出会い、独学で風力発電を作り、乾いた畑に水を引く事を実現させた実話。学ぶことで未来が開ける、凄くいい勉強になった。この作品は文部科学省特別選定作品。これは是非、まずは教師や学校関係者が、そして、生徒や学生に観て欲しい作品。

 

 

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宮本から君へ

★★★☆☆☆☆☆☆☆ 酷作

 

池松壮亮ひとりで映画をブチ壊した感じの作品。演技に問題がある訳ではないのだが、主人公があまりにも馬鹿で、唾を飛ばしまくって、米粒やらゲロまで吐くなんて、本当に見苦しい。真利子哲也監督の狙い通りの演技だが、こんなの納得がいかない。それに、ブレまくりのカメラ・ワークも酷かった。蒼井優の体当たりの演技、迫力満点の喧嘩シーンが台無しになってしまった。本当に勿体無い。

 

 

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カーマイン・ストリート・ギター

★★★★★★★☆☆☆ 傑作

 

建築物の廃材を使ったギターを作り続けるギター・ショップの一週間を追った作品。年を重ねるごとに溢れてくる温もりと優しさ、ギターに話しかけているような丁寧な扱い、歴史の重みなどを感じた。実にアートなギターの数々、それらを使うギタリスト達の演奏も秀逸で。ナレーションとBGM抜きの作りは、本当に大当たり。ギタリスト必見。

 

 

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